寒さと雪と野生動物を相手に戦って生き抜く、そういう楽園がかつて存在した。自分の力で食べるものを得る、そういう幸福があった。昔のアラスカに戻って、賢い生きかたを学ぶ。冒険の中に叡知を学ぶ。これは心の深いところに染み込む本である。
(池澤夏樹氏推薦文より)
…しかしその中にあって、本書は永遠になくならない唯一の本だろう。……ここには、一人の人間が生きた時代、彼の民、家族、友人たちの声、彼の喜び、恐れ、苦悩がありのままにある
(本書「解説」より)
現代人が文明とひきかえに喪失した神秘な智力を今も保持し、大自然の声を聴き精霊と交わる逞しいインディアンの老女 私も彼女に逢って美しい神話世界をとり戻したい!
(桐島洋子氏推薦文より)
「読む者はみなハーリー・ウインド・ソルジャーに恋するだろう。彼が魅力的だから、彼の背後に立つ祖霊たちがみな危険なまでに魅力的だから」